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Channel: いばらき解体新書。
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2015 第30回百里基地航空祭 ~後編~

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第30回百里基地航空祭 後編








百里基地航空祭の後編は、地上展示物を紹介します。

普段見れない兵器に興味津々。

いずれも日本の防衛に重要な役割を果たすものばかりです。




と、その前にお昼ごはんにします! 


まだご飯を食べていません( ̄д ̄)






 めし の部 (笑)



百里基地航空祭のもう一つの楽しみが、豊富な屋台、沢山のB級グルメたち。

有名なところでは静岡県の「富士宮やきそば」などなど、美味しそうな屋台が勢ぞろい。







はるか彼方まで屋台が ↓↓
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美味しそうな牛串。買うか迷う↓↓
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どれにしようか、どれにしようか。。。。 






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これに決定!霜降り常陸牛!!
 


 ↓  ↓  ↓
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もぐもぐ( ̄~ ̄ )むしゃむしゃ


うまい、と普通に書こうと思ったが・・・そりゃあうまいでしょ~!霜降りですからね!











地上展示の部





話は逸れました。

地上展示にも目を向けてみましょう。

航空自衛隊は戦闘機や航空機ばかりではありません。

表舞台で華やかな戦闘機ばかりではなく、高射砲なども。あまり目立つ事はありませんがかなり重要な役割を果たしております。縁の下の力持ちです。

全部は写真撮れなかったのですが、その一部を紹介しましょう~( ̄▽ ̄)ノ






   VADS-1改     (20mm対空機関砲)

 低空で侵入する亜音速機を捕捉、迎撃する半自動独立火器システムである。
20mmバルカン砲の高速発射性能に加え、リードコンピューティングサイト及び、測距レーダーの組み合わせによる見越し角の自動算定機能を備え、命中率の向上、対応時間の短縮化を図るとともに、射手の負担を軽減している。
 VADS-1に比して、全ての機器が単一のトレーラー上に搭載されており、トラックによる牽引で容易かつ短時間に移動、展開、布設が実施できる。また、TVカメラの画像信号を用いた自動追尾機能を有しており、精度の高い射撃が可能である。
 (VADS=Valcan Air Defence System)

●用途 : 短SAMとともに基地防空システムを構築し、基地防空の最終段階を担当。

●性能諸元 : 高速3000発/分  低速1000発/分   弾薬搭載数500発



 対空機関砲は敵戦闘機を撃退するものであります。案内板を見る限りでは、低空で侵入する敵機を捉え基地防空の最終段階を担当、とあります。
 まあ恐らく、このVADSを使う時というのは、基地は既に壊滅しているのだろうなと・・・('_') 敵戦闘機が基地に侵入してくるというのは制空権を握られているという事であり、あってはならない事です。使われない事を祈ります(汗)

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 短SAM (81式短距離地対空誘導弾)

 【案内板より】
我が国の国土、国情を考慮した独自の運用構想システムをもとに、技術研究本部が中心となり低空域防空用として開発された地対空・ミサイルシステムである。
 技術的にはフェーズド・アレイ式多機能レーダーと空中ロックオン・赤外線パッシブホーミング方式の誘導弾を採用し、多数機対処能力に優れている。

●構成
(1) 射撃統制装置(FCS) 1基
(2) 発射装置(LCH) 2基
(3) 誘導弾      8発

●特徴
(1) フェーズド・アレイ式(電子走査)多機能レーダーにより目標の捜索、追随を同時に実施する。
(2) 多数目標の自動監視、脅威評価及び要撃計算処理を同時に実施する。




 SAMと言えば敵戦闘機を撃墜する誘導式のミサイルで、地対空ミサイルの事である。

 これは射程距離が短いため、敵戦闘機がより射程の長い空対地ミサイルを装備していると、こちらがロックオンする前に破壊されてしまう。しかも1万2千メートル以上の高高度を飛行している敵機に射程が届くかどうかは微妙だが、多分届かないだろう。ほんとの最終手段だ。

 よって、恐らく短SAMを使う時というのは、既に基地が壊滅してるんじゃないかと( ̄ー ̄U 

 もうちょっと射程の長いミサイルは百里にはないのか~~!


↓  ↓  ↓
 
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ペトリオット・システム (PAC3)





長射程のミサイルありました!

天下無敵の性能を誇る、ペトリオット。防空の要です( ・`ー・´) + キリッ

長射程のミサイルで高高度の敵戦闘機も撃ち落とし、弾道ミサイルを破壊します。

ちなみにPAC2というのもあります。

PAC2は敵戦闘機迎撃用で射程距離は長いが、弾道ミサイル迎撃には不向き。PAC3は精度が高く弾道ミサイル破壊が可能だが、射程が短い、という事のようです。






この箱の中に長射程の対空ミサイルを格納し、発射時に勢いよく飛び出てきます。
↓↓
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敵を探知するためのレーダー装置↓↓
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 (案内板より)

ペトリオット・システムは予想される航空脅威に対応するために開発された地対空誘導弾システムであり、超低高度から高高度にわたる高速、高機動目標及び同時複数目標に対する要撃能力を有している。
 また、強度のECM環境下においても有効な防空戦闘能力を発揮する事が可能であり、現存する地対空ミサイルシステムの中では最も優れているシステムといわれている。

     ●諸元、性能
      <ミサイル>  
      全長:約5m
      直径:約0.4m
      射程:百数+キロメートル
      速度:数マッハ

     <誘導方式> 
     プリプログラム+指令+TVM
    【TVM=Track Via Missile】
   ミサイルを経由して、目標情報を入手し、地上誘導計算を行い、ミサイルを誘導







 ペトリオットと言えば記憶に新しい、北朝鮮の人工衛星と称する弾道ミサイル発射騒動ではペトリオットPAC3を展開し警戒の任務に当たった。命中率の悪そうな北朝鮮ミサイルが日本に落ちてくるのではないかと思った人は大勢いた事だろう。しかし、外部からの技術移転や流出により北朝鮮弾道ミサイルは年々性能を向上しているようだ。多少の誤差はあるものの狙った方向へ飛ぶという事だ。現時点ではそれほど脅威ではないが、近い将来、長射程の弾道ミサイルに核弾頭を搭載できるように進化するとなると大きな脅威なるだろう。


 防衛白書によると弾道ミサイルへの対処は、
 「イージス艦による上層での迎撃と、ペトリオットPAC3(弾道ミサイル迎撃システム)による多層防衛を基本としている」
  とあります。

 え~~、つまり、どういう事かと言うと・・・。

まずは、弾道ミサイルについて知る必要がある。調べてみましょう(ー`´ー)

 具体的には、弾道ミサイルは発射から着弾まで以下のような流れがある。

  ↓  ↓  ↓
ブースト段階ロケットエンジンの燃焼により大気圏に向かって上昇している段階。時間にすると3~5分程度らしい
ミッドコース段階ブースター燃焼後の弾道ミサイルが大気圏外に上昇、弾道飛翔の最高点を経て大気圏に突入するまで。時間にすると約20分。
ターミナル段階大気圏に再突入した弾頭がいよいよ地上に向かって落下する最終段階で、時間にしてわずか30~60秒。超高速なので迎撃が最も難しい上に、核兵器の場合は迎撃成功しても地上にも甚大な被害が発生する恐れが
                     (資料参考:防衛白書 / 軍事研究2015.6)


イメージ 5




 弾道ミサイル防衛はこれらの段階により担当分けされ、ミッドコース段階では海上自衛隊のイージス艦がSM3を発射して迎撃を、ターミナル段階では防空最後の砦となる航空自衛隊のペトリオットPAC3が迎撃、というように段階に応じて多層的に防衛しているという事ですねφ( ̄ー ̄ )メモメモ


 え、という事は・・・。

 ペトリオットPAC3を使う時というのは、イージス艦が弾道ミサイル迎撃に失敗した時または、弾道ミサイルがいよいよ地上に降り注ぐ、という最終局面ですね。仮にそれが核弾頭だった場合は迎撃に成功しても爆風が半径数十キロ、数百キロに及びますから、たちまち火の海になるでしょう。使う場面はあってほしくないですね( ̄▽ ̄U

 弾道ミサイル防衛は、弾道ミサイルがはるか高い大気圏外の時「ミッドコース段階」の時に、イージス艦のSM3によって迎撃するのが理想なのだそうです。最近では、ブースト段階で撃ち落とす研究も進めているとか。

 中国軍は、日本・アメリカをいかに打ち負かすか研究に余念がない。

 中国軍幹部たちは定例的に行われる軍事会議で、マジメに日本・アメリカをどうぶっ潰すかが話し合いが行われているのです。研究熱心なのは良い事ですが、誰ひとりとしておかしいと思わんのか(笑)
  
 中には、こんな議論もあるようです。 

  ↓  ↓  ↓




 これを裏付けるかのように、実際に中国は、核弾頭搭載可能な中距離弾道ミサイル(DF-16、DF-21D、DF-26)を実戦配備し、その射程距離は800~1000kmで台湾及び西太平洋の米軍基地を射程に収めるという。

 また、防衛白書にも「中国は固体燃料推進方式のDF-16、DF-15およびDF-11を台湾正面に配備しており、尖閣諸島や南西諸島の一部も射程に入っているとみられる」、と書いている。

 現時点では、中国が日本に核を撃つという事は無いと思いますが、万が一の備えは必要という事になりますね。










パックC造


 ペトリオットPAC3は防空のための作戦で使用される事は上で説明したが、その迎撃ミサイルとなるのがパックさん、こと、パックC造だ。


 カンの鋭い方なら既にお分かりだろうが、C造とは、PAC3【ペトリオット・パックスリー】の「C」である。


コイツがいないと日本の防衛が成り立たないと言ってもいい程に重要な、実に頼もしい存在だ。




パックC造↓↓
イメージ 6


  <性能諸元>

名称 : C造

三男が生まれ、P太、A子、M司と並び、間にCが入ることで、PACM(パックミサイル)とするゴロのため。
    / 航空自衛隊ホームページより  

(追伸:ゴロ合わせのため仕方なく生まれたなんて本人が聞いたらグレるぞ)
   
  以上





 性能諸元というよりプロフィール紹介でしたね。


 しかしなんと、パックC造には家族がいるらしい。

 
 長男の「P太」、長女の「A子」、次男の「M司」、そして3男の「C太」である。

 







さあ、全員そろって。。。。。 




パっアっマーッ・ク・3!( ・`ー・´) + キリッ 







 いや、なんか発音がおかしい、おかしいと思ったら発音の順番が違うようである。

 調べてみたところ、次男のM司はミサイルという意味らしい。生まれた順に発音するとおかしな事になってしまう。ああ、どうりでおかしい訳だ。
 普通、順番的に次男がCだろ。設定ちまよったか?まあ、細かい事はどうでもいい。



 
 分かりづらいので、要するに、並べ替えると、

ミサイル
  ↓  ↓  ↓
長男P太長女A子三男C造さん(敬称)次男M司
  
  ↓  ↓  ↓
パックさん ミサイル
  と、なる。




少々分かりづらかったかな??

え?どうでもいい?

そんな事言わずに。

日本の防衛にとっても重要なんですよ。

では、気を取り直して、、、













全員そろって 




パック3ミサイル!( ・`ー・´) + キリッ 
 


イメージ 7

                   (↑航空自衛隊ホームページより)






なんて頼もしいんだ!!! 



パックさんたち、日本の防衛を任せたぞ~~~!! 


がんばれパックさん!がんばれ自衛隊! 

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