2015年10月25日。茨城県小美玉市航空自衛隊百里基地で30回目となる航空ショーが開催されました。戦闘機マニア・軍事おたくな自分も見に行って参りましたのでそのレポートと致します(`・ω・´)ゞ
天気は快晴、絶好のコンディション。前回の航空祭は天候不良で最悪だったけど、今年は晴れてくれて良かった (´。` )
しかし、今回は何といっても安保法案改正後の航空祭という事もあり、米軍機が、飛行機だけにとんだサプライズをしてくれないかと期待しましたが特にありませんでした(笑)
しかし、今回は何といっても安保法案改正後の航空祭という事もあり、米軍機が、飛行機だけにとんだサプライズをしてくれないかと期待しましたが特にありませんでした(笑)
今年の航空祭記事は安保改正後という事もあり、戦闘機主体のミリタリーだけでなく、国防の観点からも総合的に書いてみようと思います( ̄▽ ̄)ノ
今回の航空祭は、事前にホームページにもあった通りブルーインパルスのアクロバット飛行や、米軍機の機動飛行展示も無い事から混雑が軽減されると予想していましたが、それでも多くの来場客で賑わっております。中には旦那に無理やり連れて来させられた感じの嫁&子供もいますが、ひとたび戦闘機の爆音を浴びればスマホの手を止めて戦闘機に魅了されるに違いない( ・`д・´)
百里基地エプロン地区↓↓
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隊列右から、F-15J 中央:RF-4 左:F-4EJ ↓↓
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【日本の主力戦闘機】 F-15Jイーグル /第305飛行隊 |
F-15J戦闘機は日本の主力戦闘機だが、戦闘した事は一度も無い。そりゃあたりまえ(笑)
日本は戦争しないのに何のために戦闘機を所有しているのか??
航空祭やるために戦闘機持ってんだっぺよ~!? いや違う。
たとえば例のひとつに領空侵犯措置。日本周辺では、物騒な事に他国の戦闘機や爆撃機がウロウロしている。極端な話だが、首都東京に爆弾を落としたり又は我が日本国民に低空飛行で機銃掃射したり国民の生命が脅かされるかもしれない。また、周辺国が「こっから先は自分の空だから飛ぶな」とか勝手に線引きして制空権を奪うかも知れない。
そこで、あらかじめ日本周辺を飛行する航空機を識別・探知し、領空侵犯をする恐れのある航空機を発見した場合は、ただちにF-15戦闘機をスクランブルさせ(緊急発進)、実際に領空侵犯が発生した場合には、退去の警告を行う。「ここから先はワタシの土地(領空)です!出て行ってください!」と相手国に知らせる事が重要である。
最近では日本の周辺国中国やロシアが軍事活動が活発化させ、それにともないスクランブルも右肩上がりで上昇している。なかには爆弾など実弾を搭載した機もあるようだ。防空レーダーの穴を探っているともみられる。
最近では日本の周辺国中国やロシアが軍事活動が活発化させ、それにともないスクランブルも右肩上がりで上昇している。なかには爆弾など実弾を搭載した機もあるようだ。防空レーダーの穴を探っているともみられる。
例えば自分が泥棒になったつもりで考えてみよう。人の家に侵入するためには庭に設置してある防犯センサーの位置を調べ設置状況を把握しなくてはなりません。それをかいくぐって侵入する事になる訳ですが、では、どこまで踏み込むとセンサーが作動するのか確かめてみましょう~♪。早い話、もう面倒くさいから入っちゃうのが早いですね。センサーが作動すれば警備員が来るでしょう♪ ついでにどこの防犯センサーをぶっ壊せば防犯センサーに穴ができるかを調べておきます( ・`д・´) いざ戦争になった時に事前に調べておけば入りたい放題でしょ♪Ψ(`∀´)Ψヶヶヶ
いや待てよ、いかにも屈強な警備員が沢山いるからやめとうこうか、絶対勝てないでしょ(´゚A゚`)ウヨヨヨ
と、そういったところになりますでしょうか(笑) この防犯センサーに該当するのが日本各地にある防空レーダーで、「屈強な警備員」に該当するのが航空自衛隊の緊急発進したF-15Jです。侵入者が領空侵犯してもセコムは来ませんが日本の航空自衛隊のF-15が速攻で駆けつけます。幸いにも我が日本には防空網に穴はほとんどありません、多分。
また、強い警備員すなわち、F-15戦闘機をはじめとした立派で高性能な自衛隊機がいれば相手国が悪だくみを企てるのを思いとどまらせ、戦争への抑止になるとよく言われてますね。
また、強い警備員すなわち、F-15戦闘機をはじめとした立派で高性能な自衛隊機がいれば相手国が悪だくみを企てるのを思いとどまらせ、戦争への抑止になるとよく言われてますね。
防衛白書によると、平成26年度のスクランブルの回数は過去2番目に多い943回。ロシアが最多で50%、次いで中国が49%、その他1%となっています。実はスクランブルが多いのは中国だけではなく、ロシアもかなり多いというのはほとんど知らないのではないでしょうか。
年代別のスクランブル(緊急発進)実施回数と対象国↓↓
スクランブル対象国 | 平成20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
ロシア | 193 | 197 | 264 | 247 | 248 | 359 | 473 |
中国 | 31 | 38 | 96 | 156 | 306 | 415 | 464 |
しかし平成27年度のスクランブル回数は現在までで(1/四半期で)、中国が圧倒的に第1位で114回(約66%)、次いでロシアで57回(33%)で、現在まででロシアに対してのスクランブルは前年比激減だそうです。その代わりに中国に対するスクランブルが今まで例を見ない程スクランブルが爆増しています。航空自衛隊も対応に大忙しです。
緊急発進の対象となったロシア機の飛行パターン例
![イメージ 13]()
どう見ても日本を遊覧飛行の図にしか見えんが(笑) なんの意図があるのかは不明 ↑↑
どう見ても日本を遊覧飛行の図にしか見えんが(笑) なんの意図があるのかは不明 ↑↑
緊急発進の対象となった中国機の飛行パターン例
![イメージ 14]()
↑↑
この図を見て大した事ないと思ってはいけない。発進回数はロシアとほぼ変わらないのだから、この狭いエリアを超高密度でバンバン飛ばしているという事になります。
↑↑
この図を見て大した事ないと思ってはいけない。発進回数はロシアとほぼ変わらないのだから、この狭いエリアを超高密度でバンバン飛ばしているという事になります。
話は戻ります。
そんな最強なF-15J戦闘機の機動飛行、圧倒的なエンジンパワーにより高推力、高機動な急旋回を披露し訪れた観客を魅了します。
今年は快晴なのでいいショットが多く撮れます(  ̄∇[◎]oパチリ
もう見る事ができない百里基地で最期の雄姿!!(後で述べる)
![イメージ 4]()
今回のF-15Jの演技時間が短いような気がする。え、もう終わり?(ー△ーU)あっという間に終了です。
無理もない。
南西地域の防空体制を充実させるため、百里に配備されていたF-15J部隊の304飛行隊は沖縄県那覇基地へ移動してしまいました。現在百里基地に配備されてるF-15は昔に比べて、もう数がほとんどありません。
そして今年度末で同じく、現在百里基地に配備されているF-15Jの305飛行隊も宮崎県の新田原基地に移動する事が決まっています。
つまり、
百里基地にF-15部隊はいなくなります。 |
その代わりに、新田原のF-4EJが百里に移動してきます。要するに百里のF-15部隊と、新田原基地のF-4EJ部隊を交換という事ですね。
長年にわたり首都東京の防空を担っていた百里ですが、いよいよ対中国向けに完全にシフト。
上の表に挙げたように、スクランブルの回数が爆増している事を考えると仕方ありません。
にしても、もう百里基地でF-15が見られないとなると思うと寂しい!
これもすべて中国のせいだ~~!おのれぇ~~!!(笑)
さようならF-15!さようなら305飛行隊!(泣) |
【自然災害で活躍】 戦術偵察機 RF-4Eファントム |
RF-4Eは機首部に各種カメラを装備し、前方と側方、低高度と高高度におけるパノラミック写真の撮影が可能。更に赤外線映像や側視レーダー画像写真の撮影も可能で、全天候下で偵察活動が行える。RF4Eによる偵察部隊があるのはここ百里基地だけで、偵察任務だけでなく、災害派遣任務としても活躍している。記憶に新しい未曽有の災害、御嶽山噴火の際にもRF-4Eが災害派遣され活躍した。
任務は主に戦術偵察だが、機首には20mmバルカン機関砲を装備し、ミサイルも搭載可能である。
任務は主に戦術偵察だが、機首には20mmバルカン機関砲を装備し、ミサイルも搭載可能である。
【多用途戦闘機】 F-4EJ改 スーパーファントム(単にファントムとも) |
F-4EJ改スーパーファントム(以下ファントムと呼ぶ)は1969年に導入が正式決定され、1971年にF-4Eを日本向けに改修した「F-4EJ」の1・2号機を輸入したのが始まり。それから約40年が経過した今でも
1968年に航空自衛隊の主力戦闘機として導入した戦闘機で、米国マクダネルダグラス社のF-4Aベースに日本が独自に近代化改修を施したもの。
1972年8月、第7航空団に臨時のF-4EJ飛行隊が編成され、それからかれこれ40年以上が経過した今もなお現役で日本の空を守り続けている。
1972年8月、第7航空団に臨時のF-4EJ飛行隊が編成され、それからかれこれ40年以上が経過した今もなお現役で日本の空を守り続けている。
車で40年も走れば距離メーターは2回転いや3回転、いや、それ以上だ。オンボロもいいところだろう。しかし、F-4EJ改は、改修に改修を重ねて使って、システムは日本流に改造。もはや元あった原形を留めないまでに高性能、オリジナルをも超越してしまったという。例えるなら普通乗用車を電子制御のレーシングマシンに、といったところだろうか(笑)
ちなみに、来年度から宮崎県新田原基地から、カエルが部隊マークのF-4EJ改部隊/第301飛行隊が百里に移動してくるので、百里の空はF-4EJ改ファントムで賑やかになりそうです(笑)
ちなみに、来年度から宮崎県新田原基地から、カエルが部隊マークのF-4EJ改部隊/第301飛行隊が百里に移動してくるので、百里の空はF-4EJ改ファントムで賑やかになりそうです(笑)
さすがにファントムは老朽化が著しいので、今後は最新鋭ステルス戦闘機「F-35」に置き換える予定ですが、ファントムが調達金額だいたい30億(改修費含まず)なのに対し、F-35はその5倍となる150億円だそうだ。よって調達数が少なくなり、十分な数が確保できず防空に穴が開く事が懸念される。しかも、F-35は機体が小ぶりで胴体内に収納できる兵器搭載量が少なく、主翼下にミサイルを搭載する事も可能なのだがその場合ステルス性は損なわれ、そもそもステルス戦闘機の意味がなくなる(笑) 費用対効果で考えるとどうかなと思うが。国産開発という選択肢はないものか。
機動飛行を披露する第302飛行隊のF-4EJ改、スーパーファントム ↓↓
![イメージ 11]()
今回はビデオカメラとデジカメで動画も撮影してきました。
迫力ある戦闘機の機動飛行を是非ご覧ください('◇')ゞ
↓ ↓
次回は、地上の展示物なんかも掲載しようと思いますが、まだ未定です(^^U) 写真をあんまり撮っていない・・・。
これから執筆を開始して、うまくまとまれば是非公開したいと思います('ω')ノ