日立市 古代王の洞窟墓 『十王前横穴墓群』
日立市川尻町には、遥か太古の古墳時代の造られた洞窟の墓(正しくは「横穴」「横穴墓」)がある。 『十王前横穴群』というらしいが、一般公開され、内部が自由に見学できるらしい。なかなか面白そうなので見に行ってきた('ω')ノ
場所は日立市川尻町3丁目52付近の小高い山林
![イメージ 1]()
この石柱が目印。木製の橋を渡って、突き当りを左。
途中、分岐を左方向へ。
そこからしばらく歩くと2つの洞窟を発見した!
山の斜面に掘られた洞窟、左と右に1基ずつの横穴墓である。
これは斜面の左側にあった横穴墓。
↓ ↓ ↓
横穴墓の中に入ってみた。。。。。
(※パノラマ合成してます)
内部は4畳半くらいの空間。石ころが敷き詰められてる。
崩落したような形跡はなく、壁・天井が岩なので頑丈そうだ。保存状態もかなりいい。
あ!・・・・・
(以下、巨大化け物虫、グロテスク閲覧注意)
内部は真っ暗なもんで撮影時には気が付かなかったけど、化け物が写ってる!
20cm~30cmくらいはあろうかという巨大さである。なにあれ?エイリアン?トトロのオープニングかよ。
いや、ほんと見えなくてよかった~~~。
あんなの直接見ちゃったら、イヤだ2つ目の洞窟行かない!ってなるでしょ。精神崩壊してるよ。
という事でこの時、幸いにも巨大なエイリアンに気づかずして2つ目の洞窟の探索を続けます(笑)
今度は右側の斜面に掘られた洞窟、横穴墓である。
左の横穴よりも少し大きい。
【案内板】 ↓↓
![イメージ 9]()
![イメージ 10]()
![イメージ 11]()
中に入ってみます。
内部はさっきの横穴よりも広くて、だいたい6畳くらいの広さ。
これは祭壇だろうか?少しくぼんだ所があって物が置けるようになっている。
↓ ↓ ↓
これは現代人が描いた壁画ですな。
さて、この十王前横穴群の由来について調べてみた。
史料「日立の文化財 史跡巡り」に詳しく書いてあったので、引用する。
十王前横穴群この横穴は、7世紀後半ごろの埋葬施設で、山の斜面の岩を横に掘り込んで部屋(玄室という)を作り、遺体を安置したものです。横穴は、古墳時代の人々が水田を見下ろすような山の南側斜面に、群をなして作られる(横穴群)のが普通です。十王前横穴群も、水田を見下ろす山の南側斜面に作られており、現在29基確認され、その中には装飾を施したものも3基みられます。装飾は、三角形や菱形などの線刻や、赤や黒などの色をつけたものもあります。三角文は、鎮魂や魔よけのための意味があると考えています。玄室の床面には、こぶしぐらいの大きさの河原石を敷き詰めたものもあり、遺体は奥壁より安置されておりました。横穴の入口には、石でふたがなされ、家族の者が死ぬと、このふたをあけて遺体が、つぎつぎに入れられたのです。史料(日立の文化財 史跡巡り /著:日立市文化財愛護協会 昭和54年12月15日発行)
「家族の者が死ぬと、遺体をつぎつぎ入れられた」
この空間は数体の遺体が置かれ、死臭が充満していた。そう考えると一瞬ゾクッとしたが、墓なんだから当然といえば当然か(;^ω^)
実は、動画も撮影してきたのだが、撮影時には気が付かなかったけれど奇妙な音が収録されていた。それは洞窟から出ようとしたとき、低い耳鳴りのような「ボーン」「ボーン」というような音。こんな音はしていなかったような気がするのだが。こんなのは小川の精神病院の廃墟探索以来だわ。
撮影してきた動画。問題の怪音は洞窟から出ようとしたとき収録された ↓↓
不明な怪音を分析してみた。
「ボーン」という音は1回だけに聞こえるけど、波形を見てみるとピークが2つあり、音が2回連続している。
ああ~・・・ 何回もリピート再生してたら、なんだか人の声のようにも聞こえてきた(@_@U)
まるで何かを訴えるような。
なんの音なのでしょうね??
まあ、長い眠りについていた古代の王、それが現代人によって突然眠りを妨げられたのですから怒っても不思議ではないかも知れませんね。
という事で、
今回は、巨大なエイリアンといい、怪音といい、奇妙が連続する探索なのであった。
念のため見学するときはお祈りするなど敬意を表しましょう~~。(;^ω^)