【DIY電気工事】 自分でやる命がけの分電盤交換
今日は、自宅の分電盤交換をやろうと思います。
趣味的に電気工事をやってディズニーランドのごとく家中をピカピカさせるつもりでした。
しかし!今ある分電盤はブレーカーが4つしかついていないくて、新たに電気配線をひっぱろうにも空きが無いのでできない状態。これでは電気工事エレクトリックライフを楽しめないじゃないかΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
なのでブレーカーが8つの分電盤に交換して、新たに家中に電気の線を引っ張りまくろうという作戦です。
今ある分電盤。ブレーカーを4つフルに使っているので空きが無い ↓↓
というわけで、ジョイフルホンダで新しい分電盤を買ってきた。
早速交換作業開始!!
しかし、いちおう電気工事士2種の資格は昨年に取得したけれども、なにぶんにも電気工事なんてやった事ないからどうやるか分からん(爆)やった事があるのは簡単な照明の取り付けくらいで実務経験はゼロである。こんなんで果たして無事に作業が終わるのか。。。。。
とりあえず、ネットで調べながらやることにした。今の時代、困ったときの頼みの綱はネットである(笑) 何事も経験だ!よしやるぞ!もう1万8千円で買ってきちゃったから後戻りはできないぞ、と自分を無理やり奮い立たせる(笑)
とりあえず分電盤のふたを開けてみた。
まあ、普通に、感電しないようにブレーカーを切って、線を全部外して新しい分電盤に線をつなぎかえればOKなはずだ。当然ブレーカーで電気を切れば、電気が遮断されてしびれないからね。
とりあえずフタをあけたところ↓↓
しかし!!!
「アンペアブレーカーで電気を遮断しても、その上流は100Vの電気がきているので活線作業になる。」ってネットに書いてあったんだがね・・・・・。
今回の分電盤工事ではアンペアブレーカーの線を外す必要があるのだが、そこまでは電気が来ている。アンペアブレーカーに電流が来ないようにすればいいわけなんだけど、しかし、その先は東京電力の電気メーターにつながっていて更にその先は電柱につながっている。要するにアンペアブレーカーに来る電気を遮断するブレーカーが無いわけだ。
つまり、感電の恐怖と闘いながらの活線作業となる。
電気工事士取得して初めての工事は、いきなり活線作業というハイリスクハイレベルな作業なわけである。
感電すれば最悪死亡・・・・・。(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
活線作業死亡例 /健康ランド大広間上天井裏で配線中に感電し死亡
<発生状況>この災害は、健康ランドの宴会大広間に設置されている自動販売機の配線替え作業中に発生したものである。
この健康ランドの宴会大広間の入口にはアイスクリームの自動販売機が設置されているが、回路の電気容量が不足しているため度々ブレーカーが作動するので、コンセントを他の容量の大きい回路に接続替えすることになった。
災害発生当日、設備管理担当の被災者は、宴会大広間の利用が終わる午後10時以降に補助者とともにその作業を行うことにし、まず午後10時に配電盤のところの天井板を外して新しく配線する電線を天井裏に入れた。
次いで、被災者は、1人で宴会大広間の点検口から天井裏に入って配線、接続の準備を行い、補助者は配電盤のところで脚立に上がって電線の送り出し作業を行った後、配電盤のところの天井板のはめ込みを行った。
その作業終了後、補助者が被災者に声を掛けたが返事がないので、宴会大広間の点検口から天井裏に入って様子を見たところ、被災者が古い電線の先端を、圧着ペンチで両手で挟んで握った形で倒れて感電死していた。
なお、被災者の服装は、作業衣、運動靴、無帽、素手であり、握っていた圧着ペンチの握り部には絶縁ゴムが取り付けられてはいなかった。
<原因>1 停電せずに配線替え作業を行っていたこと被災者が倒れていたときの状況から見ると、アイスクリームの自動販売機のコンセントに接続されている古い電線(交流100V)を切断して心腺を剥き出し、これにスリーブで新しい電線を接続するため圧着しようとしたときに、絶縁被覆のない圧着ペンチの握り部から両手に電流が流入し、身体を通じて建物の鉄骨(天井板が弱いので必然的に建物の鉄骨上で作業を行うことになる)に抜けたため感電したものと推定される。なお、古い電線回路には、施設の廊下保安灯や非常灯が接続されていたので、停電をためらったものと考えられる。2 活線作業を行うのに絶縁用保護具等を使用しなかったこと被災者は、電気工事士の資格を有していたが、取り扱う電気回路の電圧が100Vであったことから活線のまま安易に配線替え作業を行ったものと推定されるが、活線作業を行う場合には絶縁用保護具、絶縁用防具を使用することが必要なのにそれを怠っていた。
3 安全管理を実施していなかったこと
この健康ランドには100名以上の労働者がいて衛生管理者の選任、衛生委員会の設置も行われていたが、施設の維持管理に関しては被災者とその補助者に任せ切りで、電気回路の異常に対し、事業場として総合的に検討する等の安全管理は行っていなかった。~厚生労働省「職場のあんぜんサイト」から抜粋~
100Vと言えども死亡例もあるから、危険な活線作業に伴い万全の態勢で臨みます。
という事で絶縁手袋買いました。
ヨツギ株式会社というところが販売している「低圧用電気絶縁ゴム手袋」
600Vまで使用できるそうです。
これがあるとしびれませんヘ( ̄ー ̄)ノ
絶縁手袋を使って慎重に、アンペアブレーカーにつながっている線を外します。
(※絶縁ドライバーを使用しています。普通のドライバーは使えません)
まずは黒線(接地側)を外しました。黒線の先は電気メーターに繋がっていて、その先は電柱です。黒線には電気が100Vが来ているので素手で触ると感電します。ものすごい緊張します。恐怖です。。。。。
外した線はショートしないようにビニルテープをぐるぐる巻きにして絶縁処理を施しました。すごい雑ですが(^^U
↓ ↓ ↓
同様に白線(接地側)も外してアンペアブレーカーを分電盤から取り外しました。
白線には電気はかかっていません。
なぜなら・・・長くなるのでここでの説明は省略(笑)(詳しくは第二種電気工事士の筆記試験でやる)
これはジョイフルホンダで買ってきた新しい分電盤です。
左側の方眼の板のところに、外したアンペアブレーカーを取り付けます。
↓ ↓ ↓
はいっ!アンペアブレーカーを新しい分電盤に取り付けました。
あとは電気メーターから来ている線を戻します。
(※極性を間違えないように注意。L(ライン)=黒線、N(ニュートラル)=白線)
黒線(非接地側)には100Vの電気が来ているので感電しないように注意します。
写真みて今思ったけど、ブレーカー入のままで作業してたわ。
感電しなくてよかったね(;^ω^)
これでひとまず活線作業の終了です。
感電せずに作業を終われました。
緊張から解放されました ε-(´∀`*)ホッ
↓ ↓ ↓
次は、アンペアブレーカーから主幹ブレーカーに線をつなぎます。
ここからは死線、ブレーカーで遮断して電気が来ていないので気楽に行えます。
分電盤にセットで入っていた、アンペアブレーカーから主幹ブレーカーにつなぐ線をストリップ(剥ぎ取り)します。
↓ ↓ ↓
線が太くて硬いので、電線を曲げて形を整えてから端子に接続しました。電線のカーブにこだわってゆるやかに曲げてみました(笑)
アンペアブレーカーの上側は電気が来ていますが、下側は遮断しているので電気は来ていません。
あとは簡単。
各居室や物置に行ってる電線をブレーカーに接続するだけ。
もともとあった4本を元に戻して接続しました。
残り4つは未使用の空きブレーカー。
↓ ↓ ↓
最後にカバーをつけて作業終了!!ピカピカの分電盤です!感電せずに無事に作業を終えれてよかったです(*´▽`Uもう活線作業はやりたくないです(笑)自分で交換したので、電気屋に注文する作業費用が浮きました。電気屋に注文すると2万~5万程度かかるようです。ブレーカーが4つも余ったので、これからはこのブレーカーに配線をつないで、電気いじりをやりたいと思います。もはや趣味のためのブレーカーですね。自分専用のマイ電源です(笑)では、良き電気工事エレクトリックライフを送るとしましょう!※電気工事を行うには自宅であっても「電気工事士2種」が必要です。(無資格者が電気工事を行った場合には、電気工事士法によって罰則が定められています。罰則は30万円以下の罰金か、あるいは1年以下の懲役です。)当ブログいばらき解体新書。「水戸っぽ!」は昨年度に電気工事士2種を取得しております。
<電気系過去記事>